北朝鮮談話で市川健一さん “首脳会談を実現して欲しい”

北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の妹、キム・ヨジョン氏は、岸田総理大臣ができるだけ早い時期にキム総書記と会談したいという意向を伝えてきたとする談話を発表し、拉致問題について、解決済みだとする立場を改めて示した上で岸田総理大臣の政治的決断を求めました。

これについて、北朝鮮に拉致された市川修一さんの兄で鹿児島県鹿屋市に住む健一さんは、NHKの取材に対し「22年前に5人の被害者が帰国して以来、誰1人帰って来ていない。拉致問題のこう着状態が続く中、首脳会談は1つの大きな前進になると思う」と述べました。

その上で「首脳会談を実現しないかぎりは拉致問題は解決しないと思っているので、このチャンスに対談してほしいと強く願っている。会うことによってこちら側の要求も伝わると思うので、何としても首脳会談を実現して欲しい」と述べました。