サッカースタジアムの早期整備 協会など県と鹿児島市に要望

鹿児島市が整備を検討しているサッカースタジアムについて、県サッカー協会などは、25日、早期の整備実現を改めて求める要望書を県と鹿児島市に提出しました。

鹿児島市役所では、25日午後、県サッカー協会や県ラグビーフットボール協会の会長らが訪れ、下鶴市長に要望書を提出しました。

この中では、課題として鹿児島ユナイテッドがJ1に昇格後、原則5年以内にスタジアムの供用を開始しなければならず、これ以上整備が停滞すればJリーグからクラブライセンスが交付されない可能性があることや、現在の白波スタジアムでは陸上競技との競合でサッカーやラグビーの試合の開催が難しいことなどを挙げています。

そのうえで、県と市が一体となってスタジアムを早期に整備するよう要望しています。

これに先立ち、協会の会長らは県庁で塩田知事とも面会し、同じ要望書を提出しました。

鹿児島市が整備を検討しているサッカースタジアムをめぐっては先月、本港区エリアの「北ふ頭」での整備を市が断念していて、新たな候補地は、まだ決まっていません。

下鶴市長は、「知事とも早期整備に向けて早い段階から候補地の選定を県市連携で進めていくことで合意しているので、アクセスにすぐれたスタジアムの整備に向けて取り組んでいきたい」と話していました。

県サッカー協会の西原一将会長は、「県市でしっかり話し合い、候補地を決めてもらわなければならないリミットが近くなっているのを肌で感じている。改めて現状を伝えることで、オール鹿児島で話し合う後押しができれば」と話していました。