鹿児島の杉を使った新しい霧島神宮駅がオープン

国宝に指定されている「霧島神宮」の最寄り駅、霧島神宮駅が鹿児島の杉をふんだんに使った新しい駅舎になり、22日オープンしました。

霧島市にあるJR日豊本線の霧島神宮駅では、本殿などが国宝に指定されている「霧島神宮」を拠点に地域を活性化しようと駅舎がリニューアルされました。

22日はJR九州の古宮洋二社長や霧島市の中重市長などが参加して記念式典が開かれ、鏡開きを行って新しい駅舎の完成を祝いました。

新しい駅舎は、霧島神宮周辺の山林をイメージして鹿児島県産の杉をふんだんに使った内装になっているのが大きな特徴です。

また、鹿児島の食と職人をテーマにした飲食や物販のエリアも新たに設けられ、霧島産のいちごや抹茶を使ったガレットや特産の霧島茶、それに鹿児島の作家が手がけた工芸品などを購入できます。

22日は早速、新しい霧島神宮駅に列車が到着し、大勢の人たちが駅舎を見学したり、食事を楽しんだりしていました。

息子と訪れた鹿児島市の44歳の女性は「霧島神宮を感じさせる内装になっていてすてきだと思います。次回は母親も連れてきたいです」と話していました。

このほか、駅周辺に人を呼び込もうと駅近くの石蔵を改装して鹿児島の作家などの作品を展示するギャラリーもオープンしたほか、ことし7月には鹿児島のウイスキーを味わえるバーもオープンする予定です。

霧島市の中重市長は「リニューアルした駅舎を拠点により多くの方に霧島に訪れてほしい」と話していました。

JR九州の古宮社長は「列車を利用する人だけでなく、利用しない人も立ち寄りたくなる場所になってほしい」と話していました。