県警で個人情報流出 国家公安委員長「あってはならない」

鹿児島県警察本部で性的暴行事件の当事者の名前など個人情報が外部に流出した問題について、松村国家公安委員長は、閣議後の会見で「個人情報の漏えいはあってはならない」としたうえで、厳正な調査、捜査を踏まえて適切な対応が行われるよう警察を指導すると述べました。

鹿児島県警察本部は今月12日、性的暴行事件など4つの事件の当事者の名前などあわせて12人分の個人情報が記された内部文書が外部に流出していたことを明らかにし、さらに18日、ほかにも多数の個人情報を含む内部文書が流出した可能性が高いとして、野川明輝本部長が謝罪しました。

この問題について、松村国家公安委員長は、19日の閣議後の会見で「鹿児島県警では、昨年10月に資料の流出による個人情報の漏えい事案を認知し、個人情報保護委員会への報告や本人への説明など、所要の措置をとるとともにその状況を公表したが、それ以上の資料が流出している可能性が認められることから、およそ50人態勢で厳正な調査、捜査を行っていると承知している」と述べました。

そのうえで、「個人情報の漏えいはあってはならないことだ。鹿児島県警で厳正な調査、捜査を行ったうえで、判明した事実関係に則して適切な対応が行われるよう、警察を指導する」と述べました。