東日本大震災 商店街の「ストリートピアノ」で復興祈る

東日本大震災から13年となる11日、街角に設置されている「ストリートピアノ」を演奏し被災地の復興を願う催しが鹿児島市で行われました。

この催しは、全国の商業施設や商店街に「ストリートピアノ」を設置している団体が、震災からの復興を願って、毎年、行っています。

ことしは12道府県の22か所で演奏が行われ、このうち、鹿児島中央駅にほど近い「一番街商店街」の会場には、買い物客などおよそ150人集まりました。

参加者は、地震が発生した午後2時46分に合わせて、東日本大震災と元日に起きた能登半島地震で犠牲になった人たちに黙とうをささげました。

このあと、「ふるさと」や震災の復興支援ソング「花は咲く」の演奏が行われ、集まった人たちはピアノの伴奏に合わせて祈りを込めて合唱していました。

また、会場では、能登半島地震の復興に役立ててもらおうと募金箱が設置され、集まった人たちが次々に募金していました。

鹿児島市の80代の女性は「震災から13年もたったことに驚きます。犠牲者のことを思うといまでも涙が出ます。改めて、防災について考えようと思います」と話していました。

ピアノを演奏した柴藤ひろ子さんは「活動が少しずつ浸透し、うれしく感じています。この催しが防災への意識を高めるきっかけになってほしいです」と話していました。