肥薩おれんじ鉄道開業20年 川内駅で記念式典

鹿児島県と熊本県の間で運行している第三セクターの「肥薩おれんじ鉄道」が今月で開業から20年となり、10日、記念式典が行われました。

「肥薩おれんじ鉄道」は、2004年の九州新幹線の部分開業に伴い、薩摩川内市の川内駅から熊本県の八代駅までの117キロの区間をJR九州から経営移管される形で発足しました。

10日は、今月13日で開業から20年になるのを記念して川内駅で式典が開かれ、地元の関係者などおよそ40人が出席しました。

この中で、「肥薩おれんじ鉄道」の古森美津代社長は「20周年を迎えることができたのは『この鉄道は必要だ』と支えてくださった沿線地域の皆様のおかげです。これからも沿線地域の方と手を携え、地域公共交通の役割を果たしていきたい」とあいさつしました。

そして、10年ぶりに新しくなったオレンジ色を基調とした運転士と乗務員の制服が発表されました。

また、駅のホームでは社員が考案した4人の女性キャラクター「ディーゼルガールズ」のイラストが描かれたラッピング電車がお披露目され、沿線の小学生らを乗せて出水駅に向け出発しました。

薩摩川内市の30代の男性は「私が学生のときに開業して通学に使っていました。これからも地域のために走り続けてほしいです」と話していました。