霧島市の国分生協病院 サイバー攻撃受けシステム障害

霧島市にある病院がサイバー攻撃を受けて診療記録の一部が暗号化されるシステム障害が発生し、救急と一般外来の受け入れを制限していることを明らかにしました。
これまでのところ患者の個人情報の漏えいは確認されていないということですが、システム復旧の見通しは立っていません。

サイバー攻撃を受けたのは霧島市国分中央にある「国分生協病院」です。

病院によりますと、先月27日、「ランサムウェア」と呼ばれる身代金要求型のウイルスによるサイバー攻撃を受け、画像管理サーバーのうち診療記録のファイルの一部が暗号化されるシステム障害が発生したということです。

このため、翌日からインターネットの接続を停止し、現在は紙のカルテで運用していますが、救急や一般外来の受け入れを制限しているということです。

病院によりますと、4日時点で、個人情報の漏えいは確認されていないとしています。

院内に設置しているネットワーク機器に外部から認証なしでリモート接続できる設定があったほか、画像管理サーバーにもウイルス対策ソフトが設定されていなかったということです。

病院は、厚生労働省や警察に被害を報告し専門家の助言を受けながらシステムの復旧を急いでいますが、復旧の見通しは立っていないということです。

国分生協病院は「組合員と患者の皆さまにはご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ない。早急に通常の診療に復旧できるよう努めたい」とコメントしています。