鹿児島マラソン 9000人以上のランナーが出場

鹿児島市中心部や桜島を望む海岸沿いのコースを駆け抜ける「鹿児島マラソン」が3日開かれ、9000人以上のランナーが出場しました。

「鹿児島マラソン」は42.195キロのフルマラソンと、ランニングを楽しむおよそ9キロのファンランの2つのコースで行われ、県内外からおよそ9400人が集まりました。

このうち、焼酎瓶のコスチュームを身にまとった40代の男性は「走りながら地元・曽於市の焼酎をアピールできたらと思います。沿道の人にも声をかけながら走りたい」と話していました。

そして、午前8時半に鹿児島市のドルフィンポート跡地前を一斉にスタートしました。

「鹿児島マラソン」は桜島を望む鹿児島湾沿いのほか、観光スポットとして人気が高い西郷隆盛の銅像前などがコースに設定され、ランナーたちは青空のもと鹿児島の景色を満喫しながら思い思いのペースで走っていました。

ことしは、新型コロナの感染対策のため制限されていた声を出しての応援が5年ぶりに解禁され、沿道では大勢の人たちが大きな声援を送っていました。

フルマラソンは、今回初出場でアフリカ・エリトリア出身のデジェン・テスファレム・ウェルドゥ選手が、2時間14分50秒で初優勝を飾りました。

5連覇を目指していた日置市役所の飛松佑輔選手は2時間16分37秒で2位でした。

デジェン・テスファレム・ウェルドゥ選手は「優勝するとは思いませんでしたが、沿道の声援を受けて気持ちが高まって頑張れました」と話していました。

ランナーたちはゴールしたあと、中央公園に設けられた「おもてなし広場」で配られた鹿児島黒豚入りのスープぎょうざなどを食べて疲れを癒やしていました。

同僚たちとファンランに参加した女性は「思ったよりも応援があって元気が出て楽しかったです。来年も出たいです」と話していました。