霧島市鹿児島神宮で初午祭 10万人が見物に訪れる

霧島市の鹿児島神宮で、鈴と飾りをつけた馬が参道が練り歩く伝統の「初午祭」が行われました。

鹿児島神宮の「初午祭」は、470年以上前、五穀豊じょうなどを願って馬踊りを奉納したのが始まりとされ、春の訪れを告げる鹿児島を代表するお祭りです。

3日は、鈴や色鮮やかな花飾りをつけた馬が踊り手たちと参道を練り歩き、太鼓や三味線の音に合わせて足踏みする「鈴かけ馬踊り」を披露しました。

最初に登場したのは「御神馬」と呼ばれる3歳の令くんで、鈴の音を響かせながら、懸命にステップを踏む愛らしい姿に、観客から大きな拍手が送られていました。

ことしの「初午祭」には、17頭の馬とおよそ2000人の踊り連が参加し、県内外からおよそ10万人もの人たちが見物に訪れました。

参道や神社の授与所には「鈴かけ馬」が描かれた地元に古くから伝わる太鼓のおもちゃ「ポンパチ」が並び、訪れた人たちが次々に買い求めていました。

大きな「ポンパチ」を買い求めた熊本から来た夫婦は「手作りの伝統工芸ですごいなと買いました。玄関か座敷に飾りたい」と話していました。

また、地元の6歳の男の子は「お馬さんに桜が咲いてた」と目を輝かせていました。