ひな祭りにあわせ九州最古の木造駅舎でひな人形展示 霧島

九州で最も古い木造の駅として知られる鹿児島県霧島市のJR嘉例川駅で、来月のひな祭りにあわせて家庭で飾られなくなったひな人形を駅舎に展示する催しが開かれています。

JR肥薩線の嘉例川駅は、およそ120年前の明治36年に開業した九州最古の木造駅舎で、毎年、3月3日のひな祭りにあわせて家庭から寄付されたひな人形を展示しています。

駅舎の待合スペースには7段飾りや3段飾りのひな人形およそ60体が並べられ、訪れた人はひとつひとつにじっくりと見入っていました。

また、ひな壇の前では、おととし、「嘉例川駅観光大使」に任命されたメスの猫の「さんちゃん」が訪れた人を出迎えていました。

大分から来た60代の女性は「なかなか自分の家では飾ることもなくなったので、ここで歴史を感じられる年代もののひな人形が見られてありがたいです」と話していました。

この催しを開いている嘉例川地区活性化推進委員会の山木由美子委員長は「『さんちゃん』もこのひな人形を見守ってくれています。訪れる人にはホッとしていただければいいなと思います」と話していました。

この催しは来月31日まで毎日、開かれています。