ウミガメ産卵の鹿児島市喜入地区で清掃活動 小学生に感謝状

ウミガメが産卵のため上陸する場所として知られる鹿児島市の喜入地区で、海岸の清掃活動を続けている地元の小学生に恩返しの感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、鹿児島市の喜入小学校に通う小学6年の浜田蓮音さんです。

浜田さんは3年前、自宅近くの海岸で、足にごみが引っかかり歩けなくなっていたウミガメを目にしたことをきっかけに、海岸の清掃活動を始め、登校前に30分ほどごみ拾いを続けてきました。

浜田さんは21日朝、全校児童およそ240人を前にみずからの活動を紹介し、「海がきれいなことは当たり前ではなく、ごみを見たら拾うなど自分にできることを考えてほしい」と訴えていました。

浜田さんは、ボランティア団体などと連携して海岸にゴミ箱を設置し、浜田さんの活動を知ってごみ拾いを手伝う地域の人たちも増えてきているということです。

喜入地区の海岸は、毎年5月から8月にかけてアカウミガメが上陸し、産卵する場所として知られ、「かごしま水族館」によりますと、去年の上陸回数は統計を取り始めた2006年以降、最も多い41回に上っていて、浜田さんが清掃していた海岸でも去年6月、産卵が確認されたということです。

浜田さんは「やってきてよかったと達成感があります。これからも活動を続けていきたい」と話していました。