「H3」2号機打ち上げ 地元の人たちも様子を見守る

鹿児島県南種子町では、地元の人たちも打ち上げの様子を見守りました。

このうち、町内のスーパーマーケットの駐車場では買い物客や従業員あわせて10人ほどが「H3」2号機が打ち上がる様子を携帯電話で撮影していました。

70代の男性は「まずは打ち上がりほっとした。前回失敗した時は種子島出身というだけで『私の責任』と同級生から言われたので、今回打ち上がったことはまた格別の思いだ」と話していました。

別の場所で撮影していたという80代の男性は「成功してほしいと思い、家を早く出て、撮影ポイントを探した。前みたいに失敗でなければいいなという気持ちで見ていた」と話していました。

発射地点を一望できる鹿児島県南種子町の長谷公園では、全国各地からおよそ1200人の宇宙ファンが集まり、ロケットが打ち上がると大きな拍手が送られました。

このうち、北九州市から妻と5歳の娘と来た50代の男性は「前回の失敗があったので、打ち上がったときは自分のことのように思えました。種子島まで来てよかったです。本当に感激しました」と涙を浮かべながら話していました。

また、発射地点の様子をスケッチしていた地元・種子島、西之表市の中学3年の女子生徒は「地響きのような音がすごく迫力がありました。ロケットが打ち上がったので、これから最高の作品に仕上げます」と話していました。

このほか、3年前、宇宙飛行士の候補者の選抜試験を受験した経験があり、現在、東京の大学で研究員をしているという男性は「無事飛んでよかったです。天気もよくて分離する様子までしっかり見られて、現地に来ると全然迫力が違います」と話していました。