「H3」2号機打ち上げ前に 全国から大勢の宇宙ファン集まる

17日に迫った「H3」2号機の打ち上げを前に、発射場がある種子島には全国から大勢の宇宙ファンが集まってきています。

このうち種子島の玄関口、西之表港には、16日朝、鹿児島港から高速船でロケットの撮影機材などを抱えた人たちが続々と到着していました。

中には「H3」のイラストのほか、「目指せ宇宙」などと応援メッセージを書き込んだ手作りのボードを手にした人もいました。

仕事を休んできたという鹿児島県霧島市の60代の男性は「H3の2号機のリターン・トゥー・フライト、再挑戦を目の当たりにしようと思ってきました。技術者の努力が報われてくれることを願っています。絶対、成功すると信じています」と話していました。

また、徳島県から来た小学4年生の女の子は、去年3月の初号機の打ち上げの際も見に来たということで、「前回、ロケットの打ち上げに失敗したときいつ飛ぶのかなと気になっていました。あすはちゃんと宇宙まで飛んでいって欲しいです」と話していました。

「H3」の発射場がある種子島では、多くの宿泊施設がすでに満室となっているため、打ち上げをひと目見ようと、全国から集まった宇宙ファンの中には、公園で寝泊まりしている人たちもいます。

このうち発射場からおよそ7キロ離れた南種子町の「宇宙ヶ丘公園」ではテントやキャンピングカーで過ごしながら打ち上げを待つ人たちの姿が見られました。

3日前から妻と9か月の子どもとキャンピングカーで寝泊まりしているという兵庫県姫路市の30代の男性は「宿が取れなかったのでキャンピングカーを借りました。きのう打ち上がる前提で帰る予定だったのですが、宇宙センターでJAXAの岡田プロジェクトマネージャと話す機会があり、打ち上げを見ないと帰れないと思いとどまることにしました。子どもにもロケットの記憶が少しでも残ってくれたらと思います」と話していました。

また、同じく3日前に種子島入りした岡山県の70代の男性は「ロケットを初めて見に来ました。何もすることがないので散歩する程度ですが打ち上げを見ることができればそれで満足です。あすは期待しています」と話していました。