路面電車で地元特産「桜島大根」が入った弁当味わうイベント

鹿児島の「食」を生かした新たな観光資源にしようと、路面電車に揺られながら地元特産の「桜島大根」が入った弁当を味わえるイベントが初めて行われました。

鹿児島市の中心部を走る鹿児島市電に15日、1日限定でお目見えしたのは、その名も「マグマ桜島大根電車」です。

車内では、旬の時期を迎えた特産の「桜島大根」を使ったから揚げや煮物などが入った弁当や汁物のほか、「桜島大根」を加工して醸造したクラフトビールも提供されました。

電車には事前に申し込んだおよそ20人が乗り込み、オリジナルソング「さくらじま大根音頭」にあわせて踊ったり、農家の人から栽培の苦労話などを聞いたりしながら桜島大根づくしのおよそ1時間のコースを楽しみました。

乗車した鹿児島市内の40代の男性は「桜島大根はこれまであまり食べることがなかったがおいしい料理とルーツも聞けてとても勉強になりました。ふだん料理はしませんがチャレンジしたいです」と話していました。

鹿児島市電では、このほか、今月10日から焼き芋を食べながら市電に乗ることができる「マグマやきいも電車」も期間限定で運行されていて、市は鹿児島の「食」をいかした観光資源として広く発信したいとしています。

イベントを企画した「和総」の中塚万梨子さんは、「インパクトのあるカットや煮込んだときにとろとろとした食感が出るように調理しました。桜島大根は聞いたことしかないという方がほとんどだと思いますが、実際に味わってもらいこんな食べ方があると感じてもらえたと思います」と話していました。