桜島で高さ5000mの噴煙 桜島島内では多量の降灰が予想

14日夕方、鹿児島市の桜島で爆発的な噴火が起き、噴煙が火口から5000メートルの高さまで上がりました。
噴煙は火口から北東へ流れていて、15日未明にかけて桜島島内では「多量」の降灰が予想されるとして、気象台が注意を呼びかけています。

気象台によりますと、14日午後6時30分ごろ、桜島の南岳山頂火口で爆発的な噴火が発生し、噴煙が火口から5000メートルの高さまで上がりました。

桜島で噴煙が5000メートルの高さまで上がったのは、2020年8月以来です。

また、大きな噴石が、火口から1300メートルまで飛んだのが確認されました。

この噴火で噴煙が火口から北東へ流れ、15日の午前1時ごろまで桜島島内では火山灰が巻き上げられて視界不良となり、地面が完全に覆われる「多量」の降灰が予想されるとして、気象台は不要の外出や車の運転を控えるよう呼びかけています。

このほか垂水市、霧島市、曽於市、姶良市、伊佐市、薩摩川内市、さつま町、湧水町、それに宮崎県と熊本県の一部でも地面にうっすら積もる程度の「少量」の降灰が予想され、気象台が降灰予報を出して注意を呼びかけています。

気象台は桜島に引き続き噴火警戒レベル「3」の火口周辺警報を発表していて、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒が必要です。