奄美群島の加計呂麻島の海岸でことし初のウミガメ産卵か

奄美群島の加計呂麻島の海岸で、ウミガメが産卵した跡が見つかりました。
調査団体は、国内でことし初めて確認されたウミガメの産卵の記録だとしています。

ウミガメの産卵の跡が見つかったのは、加計呂麻島の徳浜海岸です。

今月10日、奄美大島近海の生き物の調査を行っている「奄美海洋生物研究会」が地元の人からの連絡を受けて調べたところ、卵を産み落としたくぼみや卵に砂をかけた跡を確認したということです。

ウミガメは足跡の形からアオウミガメとみられ、今月9日の夜から翌日10日の夜明け前にかけて産卵したとみられています。

全国でウミガメの調査を行っている「日本ウミガメ協議会」によりますと、国内でことし初めて確認されたウミガメの産卵の記録だとしています。

奄美では例年、5月から7月にかけてウミガメの産卵シーズンを迎えますが、2月に産卵が確認されたケースはほとんどなく全国的にも非常に珍しいとしています。

「奄美海洋生物研究会」の興克樹会長は「北西の季節風が当たりにくい地形や海水温が高い時期が続いたことが影響した可能性がある。調査を続けるとともに、豊かな海の保全につとめていきたい」と話しています。