“宇宙を身近に” ロケット発射場ある肝付町PRするイベント

ロケットの発射場がある鹿児島県の肝付町で、宇宙に理解を深めてもらおうというイベントが開かれました。

この「きもつき宇宙フェス」は、JAXA=宇宙航空研究開発機構のロケット発射場がある町をPRしようと初めて開かれました。

このうち、内之浦銀河アリーナでは、宇宙飛行士が着る服を試着できるコーナーが設けられたほか、父親が鹿屋市出身で元宇宙飛行士の山崎直子さんが講演し、「54年前のまさにきょう、日本で初めてこの町から人工衛星が打ち上がり、宇宙への扉が開きました。全国のみなさんと協力して盛り上げていきましょう」と呼びかけていました。

また、近くのグラウンドでは、人工衛星に見立てた小型の基盤を空き缶に埋め込んで飛ばす「缶サット甲子園」の全国大会が行われ、参加した全国11の高校の生徒たちが性能を競いあっていました。

このほか、JAXA内之浦宇宙空間観測所では、ペットボトルロケットを圧縮した空気と水で飛ばす体験や、特殊なゴーグルをかけると、発射台にロケットが設置された状態が見られる体験が行われ、訪れた親子連れなどが参加していました。

水ロケットを飛ばした小学4年生の男子児童は「文字を英語で書くのをこだわった。思ったより高く飛んだ」と話していました。

家族で鹿屋市から訪れたという男性は「宇宙が身近に感じられ、子どもたちに見せることができてうれしかった」と話していました。