南さつま市の養鶏場で鳥インフルエンザ疑い

鹿児島県南さつま市の養鶏場で、10日、飼育しているニワトリが死んでいるのが見つかり、県が簡易検査を行ったところ、鳥インフルエンザに感染した疑いがあることがわかりました。
今後、遺伝子検査で感染が確認されれば県内の養鶏場では今シーズン2例目になります。
県によりますと、10日正午、およそ5400羽のニワトリを飼育している南さつま市の養鶏場で、死んでいるニワトリが増えたと通報がありました。
通報を受けて、県が死んだニワトリ7羽について簡易検査を行った結果、7羽すべてから鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されたということです。
これを受けて、10日午後9時すぎから県庁で開かれた緊急の対策本部会議で、塩田知事は、「養鶏は農業産出額が1000億円を超える県の基幹産業なので、被害を最小限にとどめるようまん延防止対策に万全を期していく」と述べ、強い危機感を示しました。
鳥インフルエンザかどうかを確定する遺伝子検査の結果は、11日の早朝にも出る見通しで、県は、鳥インフルエンザと確定すれば、▽この養鶏場や同じ管理者が行き来する関連の養鶏場で飼育されているニワトリの処分や、▽周辺の養鶏場でニワトリや卵の移動や搬出の制限を行う方針です。
県内の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは、去年12月の出水市の養鶏場に続いて今シーズン2例目です。