障害がある人への虐待 昨年度23件 疑われる場合は相談を

障害がある人に暴力を振るうなどの虐待が昨年度、県内で23件確認されたことが県のまとめでわかりました。
県は、虐待が疑われる場合は、速やかに窓口に相談するよう呼びかけています。

県のまとめによりますと、昨年度、県に寄せられた障害がある人への虐待の通報や届け出の件数は146件でした。

過去最多となった前の年度、154件より8件少なくなったものの、依然として高い水準となっています。

このうち、実際に虐待があったと判断されたのは、前の年度より7件少ない23件でした。

重複を含めた内訳では、親族などの擁護者による虐待が15件、障害者施設の職員による虐待が12件となっています。

具体的な内容は、暴力を振るうなどの「身体的虐待」が13件と最も多く、次いで脅したり侮辱したりする「心理的虐待」が7件、「性的虐待」が5件などととなっています。

県は、事業者などへの啓発を進める一方、虐待が疑われる場合には、市町村や県の窓口に速やかに相談するよう呼びかけています。

県の窓口は、県障害者権利擁護センターで、電話番号は099−286−5110。

土日と祝日を除き、午前8時半から午後5時15分まで受け付けています。