性的暴行罪の元巡査長に懲役3年の有罪判決 鹿児島地裁

女子中学生に性的暴行をした罪に問われた鹿児島県警察本部の元巡査長に対し、鹿児島地方裁判所は「被害者が未成熟であることを顧みず欲求のままに及んだ犯行で、刑事責任は軽くない」として、執行猶予のついた懲役3年の判決を言い渡しました。

鹿児島県警察本部留置管理課の元巡査長、日高眞智被告(28)は、去年2月、SNS上で知り合った中学1年の女子生徒に13歳未満と知りながら鹿児島市内のホテルで性的暴行をした罪に問われました。

29日の判決で、鹿児島地方裁判所の中田幹人裁判長は「被害者が未成熟であることを顧みず欲求のままに及んだ犯行で、刑事責任は軽いものではない。現職の警察官として法を順守することが強く期待される立場にありながら犯行に及んでいて、社会に与えた影響は大きい」と指摘しました。

一方、「被害者側との間で示談が成立し、謝罪し反省の態度を示している」などとして、懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

元巡査長は去年11月懲戒免職処分を受けています。