鹿児島の神村学園 センバツ高校野球出場決定 9年ぶり6回目

鹿児島の神村学園 センバツ高校野球出場決定 9年ぶり6回目

ことし3月に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球に出場する32校が決まり、去年秋の九州大会でベストフォーに入った神村学園が9年ぶり6回目の出場を決めました。

ことしで96回目を迎えるセンバツ高校野球は27日、大阪市で開かれた選考委員会で出場校32校が選ばれました。

去年秋の地区大会の成績などを参考にした「一般選考」で、秋の九州大会でベストフォーに入った神村学園が選ばれ、9年ぶり6回目の出場を決めました。

神村学園は、去年夏の甲子園で、上位から下位まで切れ目のない強力な打線が力を発揮し初めてベストフォーに進出しました。

今回、この夏の甲子園を経験したメンバーが多く残っていて上位進出に期待がかかります。

一方、「21世紀枠」の候補校となっていた鶴丸高校は選ばれず、99年ぶり2回目の出場とはなりませんでした。

鶴丸高校は県内屈指の進学校で、工夫を凝らした練習を重ねて去年秋の鹿児島大会で強豪校を破り上位進出を果たしたことなどを理由に推薦され「21世紀枠」の候補校となっていました。

大会は3月8日の組み合わせ抽せんを経て、3月18日に開幕し、2日の休養日を含めて13日間の日程で行われます。


いちき串木野市にある神村学園では、選手や保護者たちあわせておよそ50人が集まり、選考委員会の様子をインターネットのライブ配信で見守りました。

そして、高校の名前が読み上げられると、大きな歓声が上がり、選手たちはガッツポーズをしたりハイタッチしたりして喜びの気持ちを表していました。

キャプテンの川下晃汰選手は、「不安な気持ちもあったが、選ばれてほっとしている。3年生が去年の夏の甲子園でベスト4という結果を残してくれたことが自分たちにとってもいい財産になったので、ことしのスローガンでもある“継承”ということばのように先輩達の思いや泥臭いプレーをつないで勝ち抜いていきたい」と話していました。

小田大介監督は、「9年ぶりの出場ということで、長かったなというのが正直な気持ちだ。日本一という目標は変わらないので、ここからもうひとつ個人やチームの力を上げていけるような練習に取り組んでいき、九州・鹿児島県の代表として神村らしいつなぐ野球を甲子園で展開したい」と話していました。