鹿児島海上保安部に新配備された大型巡視船「ゆみはり」を公開

鹿児島海上保安部に新たに配備された大型の巡視船「ゆみはり」が、8日、鹿児島県の鹿児島本港で一般公開されました。

巡視船「ゆみはり」の一般公開は、鹿児島市の鹿児島本港北ふ頭で行われ、家族連れを中心におよそ700人が見学に訪れました。

「ゆみはり」は、全長およそ140メートル、総トン数6000トンと、海上保安庁で最大級の巡視船で、ヘリコプター2機が搭載でき、機関砲や夜間でも他の船の動向を把握できるカメラなどが備えられています。

訪れた人たちは、操だ室で海上保安官から設備について説明を受けたり、搭載されているヘリコプターに乗って記念撮影をしたりしていました。

また訓練も公開され、潜水士が船に乗り込み、救助が必要な人をロープを使って船から脱出させたり、テロリストがいると見立てた不審船をゴムボートで制圧する訓練も行われました。

日置市から訪れた50代の男性は「身体能力がすごいと感じた」と話していました。

海上保安庁が尖閣諸島周辺の警備強化を進めるなか、鹿児島海上保安部には、「ゆみはり」を含めてこれまでに全国で最も多いあわせて10隻の大型の巡視船が配備されています。

鹿児島海上保安部の※浜平清志部長は「この機会に船の装備や仕組みを理解してもらいたい」と話していました。

※ハマはまゆはま