枕崎市でかつおの初競り かつお節の生産量 全国一

かつお節の生産量が全国一の鹿児島県枕崎市ではことし初めて水揚げされたかつおの初競りが行われました。

枕崎市は昨年度のかつお節の生産量がおよそ1万3000トンと全国一の産地として知られ、市内にある枕崎港は全国有数のかつおの水揚げ量を誇っています。

5日朝は南太平洋で操業していた漁船が取ったおよそ300トンの冷凍のかつおが、代わりに運んできた船から次々と水揚げされました。

このあと、港の入札会場にはかつお節の加工業者などおよそ50人が集まり、大きな鐘の音とともに競りが始まりました。

そして、威勢のいいかけ声とともに値段が書かれた木の札を入札台に投げ入れ、高値をつけた業者が次々と競り落としていました。

枕崎漁協によりますと5日の初競りでは1キロ当たりの平均価格が283円と、去年に比べておよそ1割高くなったということです。

5日、競り落とされたかつおは地元でかつお節に加工され、全国に向けて出荷されるということです。

枕崎漁協の加藤成利さんは「脂が少なくかつお節の原料として良いかつおだと思う。今後、多くの漁船に水揚げしてもらい安定した価格で競り落とされるようにしたい」と話していました。