全国有数の産地 阿久根市でボンタンの収穫が最盛期

大きいもので直径20センチを超える、阿久根市特産のかんきつ、ボンタンの収穫が最盛期を迎えています。

阿久根市はおよそ20戸の農家が年間100トンあまりのボンタンを生産する全国有数の産地で、毎年12月が収穫の最盛期です。

このうち、ボンタンのお菓子の製造を手がける食品会社の農園では、11月末から収穫が行われ、大きいもので直径20センチ、重さ1キロを超えるボンタンのツルをはさみで切り取って収穫していました。

収穫したボンタンは工場に運ばれ贈答用として出荷するために包んだり名物のお菓子、「ボンタン漬け」用に皮をむいたりする作業が行われていました。

ことしは秋に雨が少なかったことから例年より収穫時期が2週間ほど早まりましたが、色づきに加え香りや味もよく仕上がっているということです。

泰平食品の下薗大樹専務は、「皮が厚く日持ちするのでしばらく観賞用として香りを楽しみ皮が柔らかくなってから食べるのが一番美味しいです。むいたあとは皮をお風呂に浮かべて香りを楽しんでいただけたらと思います」と話していました。

ボンタンの収穫は1月中旬ごろまで続くということです。