西郷隆盛の弟と息子ら一緒に写る写真 福岡県で見つかる

西郷隆盛の弟で、初代海軍大臣を務めた西郷従道と隆盛の息子らが一緒に写った写真が、福岡県の民家で見つかりました。
専門家は、「西南戦争で敵味方に分かれた西郷家の絆を示す貴重な資料だ」としています。

新たに見つかったのは、西郷従道と、隆盛の息子の寅太郎、隆盛のおいの隆準らが一緒に写った写真です。

3年前に、福岡県岡垣町に住む隆盛の子孫にあたる女性の自宅で見つかったもので、貴重な資料ではないかとして鑑定が依頼されていました。

西郷従道は、明治維新で活躍した軍人で、日本最後の内戦となった西南戦争では、隆盛率いる薩摩軍には加わらず政府側にとどまり、第1次伊藤博文内閣では初代海軍大臣を務めました。

鑑定した歴史研究家の原田良子さんによりますと、一緒に見つかった別の写真の裏に「明治二十年二月伯林府」という隆準の自筆が残されていることから、従道が、この年の2月にベルリンを訪問した際、当時ドイツに留学していた寅太郎や隆準と撮影した写真だと推測されるということです。

3人が一緒に写った写真が見つかったのは、今回が初めてではないかということです。

原田さんは、「西南戦争で敵味方に分かれた家族が、過去の遺恨を乗り越えようとしていたことがうかがえる。西郷家の絆の深さを示す貴重な資料だ」と話しています。