マイナンバーカードひも付けの誤り 県の総点検で126件確認

全国でマイナンバーカードのひも付けの誤りが相次いだことを受けて、鹿児島県が総点検を行った結果、126件の誤りがあったことがわかりました。
この誤りによって他人の情報を閲覧できる状況になっていましたが、実際に閲覧した記録はないということです。

マイナンバーカードをめぐっては、別人の情報がひも付けられるなどのトラブルが全国で相次ぎ、県がことし9月から総点検を行っていました。

県が対象となる13万8000件余りの情報を確認した結果、あわせて126件でひも付けに誤りがあることが確認されました。

内訳は「障害者自立支援給付」が111件、「精神障害者保険福祉手帳」が14件、「身体障害者手帳」が1件でした。

県によりますと、原因として申請書の記載ミスや自治体窓口での本人確認のミス、職員による入力ミスなどが考えられるということです。

別人の情報がひも付けられていた人は、マイナンバーカードの取得者向けの専用のサイト上で、給付の開始時期や手帳の交付日などの情報を閲覧できる状況でしたが、この情報の中に名前やマイナンバーなど特定の個人を識別できるものはなかったということです。

また、実際に閲覧した記録はないということです。

県は「再発防止のため、本人確認を徹底するとともに、複数人でのチェックなども行っていく」としています。