米軍オスプレイ墜落事故 現場海域で乗組員の捜索続く

29日、アメリカ空軍の輸送機、オスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落した事故の現場では、30日も海上保安庁などによる捜索が続けられています。
現場付近の海上では、29日、乗組員1人が見つかり、死亡が確認されていて、海上保安庁は、音波で海底の様子を確認できる装置を使って捜索するなど救助を急いでいます。

29日午後2時35分ごろ、鹿児島県の屋久島空港にオスプレイの緊急着陸を要請する連絡があり、防衛省によりますと、その5分後の午後2時40分ごろ、屋久島の沖合で自衛隊のレーダーからオスプレイの航跡が消えました。

第10管区海上保安本部によりますと、島の東側にある安房港の北北東およそ3キロの海上で、機体とみられる灰色の多数の残骸が見つかりました。

ほぼ同じ海域で見つかった男性1人の死亡が確認されましたが、防衛省によりますと、乗組員の1人と確認されたということです。

国内でオスプレイの死亡事故が起きたのは初めてです。

この事故で、海上保安本部は、乗組員を6人と発表していましたが、アメリカ軍からの情報を受けて、乗っていたのは8人と30日、訂正しました。

海上保安本部によりますと、現場の海域は周辺の水深がおよそ30メートルで、30日の捜索では、海底に向けて音波を出して、その反射で海底の様子を確認できる「サイドスキャンソナー」と呼ばれる装置を使って、海中の捜索を行っているということです。

現場付近の海上では、海上保安庁の巡視船や巡視艇6隻と航空機2機に加えて、自衛隊の航空機や艦艇、福岡県警や熊本県警のヘリコプターなども参加して乗組員の救助を急いでいます。