屋久島沖 米軍所属のオスプレイが墜落の情報 8人搭乗か

第10管区海上保安本部によりますと、29日午後2時47分ごろ、鹿児島県の屋久島沖で輸送機オスプレイが墜落したという情報が寄せられたということです。

第10管区海上保安本部によりますと、オスプレイはアメリカ軍所属で、8人が乗っていたということですが、けが人などの情報はわかっておらず、巡視船や航空機を現場周辺に向かわせているということです。

海上保安庁によりますと、捜索のため向かったヘリコプターが午後4時ごろ、上空から機体の残骸のようなものを確認したということです。

人の姿は確認できていないということです。

鹿児島県によりますと、警察からの情報として「午後2時37分ごろ、屋久島空港近くの海岸に、オスプレイが左エンジンから火をふいて着陸した」という通報が寄せられているということです。

一方、屋久島町によりますと、鹿児島県から入った情報として、事故があった場所は屋久島の東側にある安房地区の東の沖合だということです。

屋久島空港の近くでダイビングショップを営む男性によりますと、午後2時40分ごろ、いつもと違うエンジン音が聞こえたため外を見てみると、オスプレイが左翼側のエンジンから炎を上げながら飛んでいたということです。

男性は「屋久島空港の東側から滑走路に進入するような経路で飛んでいたが、左に旋回しながら落ちていった。地響きとともに黒い煙が立ち上ったのが見えたので、すぐに110番通報した」と話していました。

鹿児島県の屋久島空港管理事務所によりますと、29日午後2時35分ごろに、鹿児島空港からオスプレイの緊急着陸を要請する連絡があったということです。

また、その5分後に屋久島空港に設置されたカメラで周辺を確認したところ、海上付近で煙のようなものが見えたということです。

国土交通省関係者によりますと、オスプレイは、山口県にあるアメリカ軍岩国基地を出発し、沖縄県にあるアメリカ軍嘉手納基地に向かっていたという情報があるということです。

防衛省関係者によりますと、墜落したのは、東京のアメリカ軍横田基地に所属するCV22オスプレイという情報があるということです。

気象庁によりますと、屋久島周辺では29日はおおむね晴れていて、午後2時半の風速は1.9メートルと弱い状況でした。

また、当時、注意報や警報も発表されていませんでした。