ウクライナから避難の女性 大学生に講演“関心を持ち続けて”

ロシアによる軍事侵攻を受けてウクライナから避難し現在、県内に住んでいる女性が薩摩川内市で大学生に講演し、「ウクライナについて関心を持ち続けてほしい」と呼びかけました。

講演を行ったのはウクライナの首都、キーウ出身で鹿児島市に住むグレバ・カテリナさん(23歳)です。

薩摩川内市の鹿児島純心大学で行われた講演でグレバさんは学生や教職員などおよそ200人を前に、ロシアによる軍事侵攻を受けた去年2月以降の母国の厳しい現状について話しました。

この中で、今もウクライナに残る家族の写真を見せながら「お母さんのすぐ近くにミサイルが落ちたこともあり、すごく怖かった。毎日、戦争のことを考えると苦しい気持ちになる」と述べ、「戦争は私たちの精神や心までも追いつめる」ということばをスライドに映し出して苦しい胸の内を学生たちに訴えかけていました。

そして「ウクライナについて適切な情報を入手し関心を持ち続けてほしい。皆さんは今ある平和を大切にしてください」と呼びかけていました。

1年の男子学生は「想像を超える恐怖を味わったのだなと感じました。ニュースを見ることしかできない自分に無力さを感じますが、募金をして少しでも平和になるよう願っています」と話していました。

講演のあとグレバさんは「ウクライナについて知らないことも多いと思うので皆さんに知ってもらいたかったし聞いてもらえてうれしかったです」と話していました。