鹿児島の銘菓「かるかん」薩摩藩主などをまつる神社で奉納祭
鹿児島の銘菓、「かるかん」とゆかりの深い江戸時代の薩摩藩主などをまつる鹿児島市の神社で「かるかん」の奉納祭が行われました。
「かるかん」は、じねんじょや米粉を練り合わせて蒸した和菓子で、幕末の薩摩藩主、島津斉彬が進めた事業で、コメの製粉技術や白砂糖の製法が改良されて本格的につくられるようになり、今では鹿児島の銘菓となっています。
島津家をまつる鹿児島市の鶴嶺神社では、毎年、材料のじねんじょが旬を迎えるこの時期に奉納祭が行われています。
祭壇には、県内の製菓会社から奉納された「かるかん」が供えられ、参加者が、1人ずつ玉串をささげました。
このあと、神社の隣にある島津家別邸の「仙巌園」で「かるかん」が訪れた人にふるまわれました。
鹿児島県菓子工業組合の岩田英明理事長は、「かるかんはじねんじょなど鹿児島の産品を活用した地元に根ざしたお菓子です。業界全体で品質向上を常に考えながら、おいしいかるかんを作っていきたい」と話していました。