秋の火災予防運動始まる 大型商業施設で消火や避難誘導の訓練

9日から秋の全国火災予防運動が始まりました。
鹿児島市の大型商業施設では、地震のあと火災が発生したという想定の訓練が行われ、従業員らが消火や避難誘導の手順を確認しました。

訓練は、鹿児島市の大型商業施設「イオンモール鹿児島」で行われ、従業員や消防署員などおよそ280人が参加しました。

震度5強の地震が発生したという想定で始まった訓練では、まず、参加者たちが買い物かごをかぶって頭を守るなど、近くにあるもので落下物から身を守る方法を確認していました。

このあと、1階の総菜コーナーで火災が発生したことを想定し、従業員らが消火器などを使って初期消火を行う手順を確認しました。

そして、誘導する役の従業員が「こちらから避難してください」などと買い物客役に呼びかけ、施設の外にある駐車場に避難させていました。

一方、施設の外では、駆けつけた消防隊員がはしご車を使って逃げ遅れた人を救助したり、建物に向かって放水を行ったりしていました。

鹿児島市消防局南消防署の肥後賢志副署長は「人が集まるところですので、日頃からの備えを進めてもらって、何かあった時に対応できるようにしていただきたい」と話していました。