クラウドファンディングで被災した鍾乳洞復旧への支援呼びかけ

ことし6月の大雨で沖永良部島の知名町にある鍾乳洞に大量の土砂が流れ込む被害が出たことから、町は、クラウドファンディングを行って復旧作業への支援を呼びかけています。

知名町の観光スポットのひとつ「銀水洞」は、真っ白に輝く鍾乳石と、ろ過されてしみ出た純水が流れ、中でも棚田のような形をした「リムストーンプール」と呼ばれる池は、明かりをともすと、暗い空間の中に池の水色が引き立つ幻想的な景色が広がります。

しかし、ことし6月の大雨で大量の泥水が流れ込み、一般の人は立ち入ることが出来なくなりました。

現地のガイドを中心に復旧作業が続けられていますが、地下の鍾乳洞には電源を持ち込めず、バケツなどを使った人力での作業で泥水を取り除いているということです。

このため、知名町は、復旧にあたる人たちを支援してもらおうと、ふるさと納税のシステムを使ったクラウドファンディングを始めました。

期間は、来月3日まで、目標金額は250万円ですが、達成しなくても作業にあたる人の人件費などに充てられるということです。

活動に携わる、おきのえらぶ島観光協会ガイド部会の東進一郎会長は「今回は返礼品がない形のクラウドファンディングですが、1日でも早く元の景色に戻るよう努力したいのでぜひ協力してほしい」と話していました。