新燃岳 噴火警戒レベルを2に引き上げる可能性 気象庁

鹿児島県と宮崎県の県境にある霧島連山の新燃岳で火山性地震が増加しています。
気象庁は、火山活動がさらに高まった場合は噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」に引き上げる可能性もあるとして、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、霧島連山の新燃岳は、今月20日ごろから火口直下の浅いところを震源とする火山性地震が増加していて、31日までの10日間で250回を超えています。

一方、噴気の状況や山の表面温度、それに山の膨らみを示す傾斜計のデータには特段の変化は見られないということです。

ただ、火山性地震が増えていることから鹿児島地方気象台は、11月1日、職員2人を現地に派遣して、詳しく調べることにしています。

火山性地震は、31日午後7時までの24時間に29回観測されていて、気象庁は、火山活動がさらに高まった場合には、噴火警戒レベルを現在の「活火山であることに留意」を示す1から「火口周辺規制」を示す2に引き上げる可能性もあるとして、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

新燃岳の火口内部や西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガスに注意し、地元自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないようにして下さい。