JRの列車から女子高校生転落しけが 運転士は会社に報告せず

今月27日、JR鹿児島本線の鹿児島市の広木駅で列車がホームのない場所に停止してドアが開き乗客の女子高校生が転落して軽いけがをしました。
この事故で、運転士は事故の発生を会社に報告していなかったことが新たにわかりました。

JR九州によりますと今月27日午後10時ごろJR鹿児島本線の広木駅で、川内駅方面に向かう4両編成の上り列車の運転士が停止位置を誤って停車しました。

列車は、20メートル後方の2両編成の列車が停車する位置で止まったため、一番後ろの車両は、ホームのない場所に止まりました。

しかし、運転士はそれに気づかずドアを開けたため、最後部の車両から降りようとした女子高校生がおよそ1.7メートル下の草むらに転落し顔や腕にすり傷をおう軽いけがをしたということです。

転落を見た乗客が運転士に知らせ運転士は現場を確認しましたが、高校生はすでにいなかったということで列車は3分ほど止まり発車しました。

この事故で、運転士は、事故の発生を会社に報告していなかったことがその後の取材で新たにわかりました。

JR九州は高校生の保護者からのその後の電話ではじめて事故の発生とけがを知り、29日、直接出向いて謝罪したということです。

JRによりますと、この運転士は、去年9月にも別の駅でオーバーランを起こしていて聞き取りに対し「2両編成と勘違いした」と話しているということです。