原子力規制委 運転延長を認可するかどうか来月1日にも判断か

原則40年の運転期限が迫る川内原発について、九州電力は去年10月に20年の運転延長を原子力規制委員会に申請していて、これまでに7回、審査をする会合が開かれています。

事務局である原子力規制庁によりますと、審査は最終段階に入っていて、早ければ来月1日にも運転延長を認可するかどうか、原子力規制委員会が判断する見通しです。

一方、原子力規制委員会では運転延長の審査のほかに、おととし見直された耐震基準への対応についての審査も行われています。

具体的には、規制委員会は、断層が地表に現れないために震源が特定できない地震による影響について、新たな手法で評価し直し、必要に応じて対策をとるよう各社に求めています。

耐震基準の見直しに伴う審査の期限は来年4月とされていて、これまでに合格できなければ、九州電力は川内原発の運転を停止しなければならなくなります。

一時は、規制委員会が九州電力側の準備不足で審査が遅れていると指摘することもありましたが、原子力規制庁によりますと、九州電力の説明が今月で一とおり終了し、現時点では、大きな異論は出ていないということです。

今後も審査が続きますが、耐震性への影響によっては、新たな補強工事などが必要になる可能性もあります。