川内原発 運転延長の是非問う県民投票条例案 否決 県議会

九州電力川内原子力発電所の40年を超える運転期間の延長について、26日、鹿児島県議会で運転延長の是非を問う県民投票の実施に必要な条例案の採決が行われ、賛成少数で否決されました。
この結果、県民投票は実施されないことになりました。

川内原発は、原則40年の運転期間が1号機で来年の7月に、2号機で再来年の11月に迫っていて、20年の運転延長を認めるかどうか、原子力規制委員会は早ければ来月1日にも判断する見通しです。

これを前に、鹿児島県の市民団体は法定数を2倍近く上回る4万6000人余りの署名簿を今月4日に提出して、運転延長の是非を問う県民投票の実施に必要な条例を制定するよう求めました。

条例案を審議する臨時の県議会は今月23日から開かれていて、最終日の26日、本会議が開かれました。

はじめに、委員会の審議で条例案が否決されたことが報告されました。

続いて、議員が賛成・反対それぞれの立場から、「意思を表明したいという県民の思いを尊重すべき」とか、「極めて重要で複雑な問題なのに県民に二者択一の選択を求めるのは慎重であるべきだ」などとする意見を出しました。

そして、採決が行われ、賛成は県民連合や共産党の会派など11人、反対は自民党や公明党の会派など39人となり、賛成少数で否決されました。

この結果、県民投票は実施されないことになりました。