鹿屋航空基地の米軍無人偵察機 嘉手納基地に移転を前に式典

自衛隊の鹿屋航空基地に配備されているアメリカ軍の無人偵察機が来月から沖縄のアメリカ軍嘉手納基地に移転され運用されるのを前に13日式典が行われ、アメリカ軍の部隊の司令官は「鹿屋への展開は日米同盟の強化に向けた具体的な一歩となった」と述べ運用の成果を強調しました。

日米両政府は、海上自衛隊鹿屋航空基地に来月20日までの1年間の期限で配備されているアメリカ軍の無人偵察機「MQ9」8機について、来月から沖縄県のアメリカ軍嘉手納基地に移転し、運用することにしています。

これを前に鹿屋航空基地では13日、アメリカ軍や地元・鹿屋市の関係者が出席して式典が行われました。

この中で、無人機部隊を管轄するアメリカ軍横田基地の第374運用群司令官のジュン・オー大佐は「鹿屋への展開は日米同盟にとって意義深い出来事となった。日米同盟への責務を再確認するだけでなく、同盟強化に向けた具体的な一歩を踏み出すことができた」と述べこの1年の運用の成果を強調しました。

一方、ことし8月に基地に着陸する際、滑走路を外れオーバランした事故については一切、言及しませんでした。

鹿屋航空基地には13日日中、アメリカ軍の輸送機2機が相次いで飛来し、物資などを積み込む様子が確認されました。

防衛省によりますと、12日から資機材の搬出など嘉手納基地への移転に向けた準備作業を始めたということです。

一方、機体の移動については具体的な日程はまだ決まっておらず、鹿屋基地からの撤収完了の時期も現時点では答えられないとしています。