かごしま国体 桜島噴火活動活発化で火山灰 競技への影響も

かごしま国体 桜島噴火活動活発化で火山灰 競技への影響も

熱戦が続くかごしま国体ですが、鹿児島のシンボル・桜島でも噴火活動が活発になり、火山灰が鹿児島市などへ流れています。
他県から訪れた選手たちは鹿児島の日常を驚きを持って受け止めるとともに、競技への影響も出ています。

桜島の南岳山頂火口では、11日の朝から断続的に噴火が発生し、12日も爆発的な噴火を含めて7回の噴火が観測され、火山灰が火口から南や西へ流れました。

このため桜島の南西にあり、かごしま国体でソフトテニスの競技会場となっている鹿児島市の東開庭球場では、鹿児島湾を隔てて臨む桜島がかすんで見えたほか、車やテント、観覧席が灰で覆われていました。

鹿児島では日常とも言えることですが、13日からの試合に備え練習を行っていた他の県の選手たちは、驚いた様子で受け止めていました。

ソフトテニスの少年女子に出場する宮城県の選手は「最初は火山灰と分からずびっくりしました。地元では経験のないことでした」と話しました。

またプレーに影響するという声も多く聞かれ、愛媛県の選手は「灰が目に入って痛く見にくくなるし、ボールに灰がつくとふだんよりも回転しやすくなっていると感じます。早くこの感覚に慣れ、試合に臨みたいです」と話していました。

このほか競技の運営にも影響が出ていて、11日鹿児島市内の別の会場で行われたテニスの試合が、コートに積もった灰の掃除のため2時間ほど遅れて始まっています。