不適切保育の防止でガイドライン 鹿児島市が今月末までに策定

鹿児島市は、保育所での不適切保育が相次いでいることを受けて防止策などを盛り込んだ独自のガイドラインを、今月末までに策定することにしています。

鹿児島市によりますと、去年、2つの認可保育園で不適切保育があったとして園に指導を行っていて、この中では、保育士が園児を倉庫に入れたり園児のほほをつかんだりしていたということです。

このほか、全国でも不適切な保育が相次いでいたことから、市は、不適切保育に関する独自のガイドラインの策定を進めています。

その策定時期について「今年度中の早い時期」としていましたが、今月末までに策定することになったということです。

検討されているガイドライン案では不適切保育を未然に防止するための保育所や市の役割のほか、事案発生後の対応などについて紹介しているということです。

不適切保育に関するガイドラインはこども家庭庁からも出されていますが不適切保育に至る背景をより丁寧に伝えたいなどとして独自のガイドラインを作ることを決めたということです。

鹿児島市では、ことし6月にも認可保育園に指導を行う事例が報告されていて、鹿児島市保育幼稚園課は「ガイドラインを策定することで不適切保育の未然防止や保育の質の向上を働きかけていきたい」とコメントしています。