「H2A」ロケット 新たな打ち上げ日程は週明けに判断

先月末に打ち上げを予定していた日本初の月面着陸を目指す月探査機「SLIM」などを搭載した「H2A」ロケットの47号機の新たな打ち上げ日程について、打ち上げを担当する三菱重工業などは、週明けに判断すると発表しました。

「H2A」ロケット47号機は、先月28日の午前9時26分に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、上空の風が強く、条件を満たしていないとして打ち上げの27分前になって、中止されました。

打ち上げを担当する三菱重工業などは新たな打ち上げの日程について、機体や今後の天候の状況を見極めて判断するとしていましたが、台風の影響などで、天候の回復が見込めないことから週明けに改めて判断すると発表しました。

「H2A」ロケットの47号機はこれまでに3回、天候悪化によって打ち上げが延期となっています。

「H2A」ロケットをめぐっては、ことし3月に新たな主力ロケット「H3」の初号機が打ち上げに失敗し影響が懸念されていましたが、JAXAは共通する部品の検査を強化するなど対策を講じてきました。

「H3」の打ち上げ失敗以降、日本の大型ロケットの打ち上げは初めてで、注目されています。