鹿児島県内でも中国から不審な電話か

東京電力福島第一原発にたまる処理水の海への放出が始まって以降、鹿児島県内でも中国からとみられる電話が確認されています。

このうち、いちき串木野市でまぐろ料理などを提供する飲食店では29日、中国の国番号「86」から始まる電話が2回かかってきました。

いずれも男性のような声で、「こんにちは、ぼく」などとたどたどしい日本語で話したり、中国語で一方的に話してきたりしたということです。

この店では「86」で始まる国際電話はすぐに切るようにスタッフに伝えたということです。

「海鮮まぐろ家」の諏訪田克浩支配人は、「鹿児島でこうした電話がかかってくるとは思いもしなかったのでびっくりした。中国からの観光客の受け入れを模索していたが、今回の件は少し足かせになったと感じる。日本と中国でお互い話し合いを重ねて理解を深める流れになってほしい」と話していました。

警察によりますと、県内では、このほかにも中国からとみられる不審な電話の相談が数件寄せられているということで、相談内容に応じて不審な電話には出ないことなどを呼びかけているということです。