「8・6水害」をメタバースで疑似体験 鹿児島市でイベント

「8・6水害」から30年となった6日、インターネット上の仮想空間「メタバース」を使った水害の疑似体験などで防災意識を高めてもらおうというイベントが鹿児島市で開かれました。

会場のかごしま環境未来館には、6つのブースが設けられました。

このうち、NHK鹿児島放送局が出展した「メタバース防災研究所」は、インターネット上の仮想空間に市内が再現され、自分の分身「アバター」を自由に動かしながら、30年前の「8・6水害」を擬似的に体験できます。

参加した親子たちは、繁華街の天文館で、1時間に100ミリの雨やマンホールから水が湧き出る「内水氾濫」によって、50センチの高さまで水につかる様子、大規模な土砂崩れが発生した竜ヶ水で、大量の土砂が建物を飲み込み道路が分断される様子など災害の怖さを体感していました。

また会場には、当時の被害や救助の様子を記録した写真も展示され、訪れた人たちは足を止めて見入っていました。

体験した7歳の男の子は「洪水で人が流されているのを見て、怖いと思いました。崩れそうな所には近づかないよう気をつけたいです」と話していました。

30代の父親は「話を聞くだけではイメージがわかなかったが、体験してみると、風景もリアルでどこまで体がつかるのか視覚的にわかりやすかった。30年前の水害が今の鹿児島市のまちづくりにも生かされているので、忘れずに大切にしていく必要があると感じました」と話していました。