阿久根市で特産のボンタン漬けの青切 加工作業が最盛期

阿久根市では、特産のボンタン漬けの青切の材料となる、まだ青いボンタンの実を摘み取って加工する作業が最盛期を迎えています。

阿久根市は県内有数のボンタンの産地で、冬の収穫に向けて大きな実に育てるため、毎年この時期、大きさが10センチに満たない若い実を全体の30%から40%摘果する作業が行われています。

摘み取った実は、特産のボンタン漬けの材料として使われ、工場ではへたを落とした上でまるごと機械にかけ、2ミリほどの厚さに輪切りにしていました。

輪切りにされた実は、いったん冷凍保存され、糖蜜で2時間ほど煮込んだあと、グラニュー糖でまぶして2日間ほど乾燥させ、ボンタン漬けの青切として出荷されています。

この時期は、1日に100キロ以上の実が輪切りにされていて、工場の中は甘酸っぱい爽やかな香りが広がっていました。

泰平食品の下薗大樹専務は「若いボンタンを丸ごとスライスしているので苦味や風味をしっかり味わえます。是非一度食べてみてください」と話していました。