県内で新型コロナとインフルエンザの感染増加 感染対策徹底を

鹿児島県によりますと、県内では、新型コロナウイルスとインフルエンザのいずれも、定点把握された患者の数が前の週を超えていて感染がさらに広がっています。
このうち、新型コロナは1医療機関あたりの平均が前の週の1.27倍に増え、5週連続で全国で2番目に多くなっています。

県の発表によりますと、今月9日までの1週間に県内91の医療機関で定点把握された新型コロナの患者数はあわせて1563人で、前の週より336人増えました。

1医療機関あたりでは平均17.18人と、前の週の1.27倍に増え、全国でみると沖縄の41.67人に次いで2番目で、2番目に多い状態は5週連続です。

1医療機関あたりの患者数を保健所別でみると、西之表が64.5人、名瀬が49.8人、徳之島が27.8、屋久島が17.75と離島が多くなっているほか、鹿児島市が15.83人、志布志が15人、伊集院が14人、鹿屋が13.38人、加世田が13.17人、姶良が11.64人、出水が10.6人、川薩が10.14人、指宿が8.67人、大口が1人となっています。

また、インフルエンザの患者数も注意報の基準を超え、4週連続で増えていて季節外れの流行が続いています。

県によりますと、今月9日までの1週間に県内91の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は2485人で、1医療機関あたりでは27.31人でした。

4週連続で全国で最も多くなっています。

1医療機関あたりの患者数を保健所別でみると、伊集院が56.6人、川薩が54.57人、鹿屋が38.5人となっています。

この期間、鹿児島市や姶良市など県内42の小学校と中学校で学年閉鎖や学級閉鎖の措置がとられました。

県は、手洗いや手指の消毒、それに室内の換気など感染対策を徹底するよう呼びかけています。