天文館の新アーケード デザインが決まる

鹿児島市の繁華街、天文館に新しく整備するアーケードのデザインが決まり、12日、発表されました。

鹿児島市の天文館の商店街でつくる実行委員会は、街の回遊性を高めようと、大型商業施設の「センテラス天文館」の前の電車通りをまたぐアーケードの整備を計画しています。

これまでに5つのデザイン案が検討され、12日は実行委員会から、この5つのうち鹿児島市の設計事務所がデザインした案に決定したことが発表されました。

このデザインは、空に浮かぶ白い雲をイメージし、夜になると線状のLEDライトが星のように光ります。

天文館の地名の由来となった、薩摩藩の天文観測所から連想させたということです。

また、実行委員会がことし5月に行った市民への意見募集で、集まった500件近くのうち採用されたデザインについて、「上を見上げたくなる」や「明るくてシンプルでいい」といった肯定的な意見が92件あり、こうした意見も参考にしたということです。

整備費は、およそ2億6000万円で、国や鹿児島市の助成金と寄付で、賄われるということです。

実行委員会の有馬勝正会長は「シンプルで維持費もあまりかからないデザインを選びました。雨にぬれず火山灰をかぶることもないので、利便性も向上すると思います」と話していました。

実行委員会はこのデザインをもとに設計を進め、来年6月に着工して、再来年の1月の完成を目指すことにしています。