出水市の針原土石流災害から26年 現場跡地で慰霊の献花式

21人が犠牲になった鹿児島県出水市針原地区の土石流災害から、10日で26年となるのにあわせ、現場跡地の公園で、9日、慰霊のための献花式が行われました。

献花式は、被害があった場所に整備された公園で行われ、遺族や出水市の関係者など77人が出席しました。

式典では、はじめに21人の犠牲者に対し1分間の黙とうが捧げられました。

そして、一人一人献花台に花を手向けました。

出水市の針原地区では、降り続いた大雨によって、26年前の平成9年7月10日の未明に、大規模な土石流が発生し、0歳から77歳までの21人が犠牲になりました。

地区の自治会によりますと自治会の住民は現在およそ50世帯、150人と被災当時に比べ、世帯数で20世帯、住民の数で120人減少し高齢化も進んでいます。

こうした中、自治会では、毎年の献花祭の開催に加え大雨が予想されるときは防災無線で早めの避難を呼びかけるなど被害を教訓にした取り組みを続けているということです。

針原自治会の山崎昌和会長は「ここに来ると当時のことを本当に鮮明に思い出します。あのような大きな災害は早めの避難ということを第1に掲げて2度と大きな災害がないように自治会で頑張っていきたい」と話していました。