打ち上げ予定の「H2A」48号機 種子島宇宙センターに

政府の情報収集衛星を載せて今年度中に打ち上げられる予定の「H2A」ロケット48号機が8日、種子島宇宙センターに運び込まれました。

「H2A」ロケット48号機の1段目と2段目の機体が入ったコンテナは、7日夜、トレーラーで種子島の島間港を出発しました。

コンテナを積んだトレーラーは信号機の電灯部分よりも高く、関係者が電灯部分を回転させるように動かしてぶつからないようにしていました。

トレーラーは地元の人たちが見守る中、8日未明、種子島宇宙センターに運び込まれました。

小学6年生の男子児童は「想像していたよりも大きかったです。打ち上げの成功を願っています」と話していました。

また、40代の女性は「人間がこれほどの大きさのものを宇宙まで飛ばせることに感動しました」と話していました。

「H2A」ロケットの48号機は、北朝鮮のミサイル発射施設の動向の把握などに使われる事実上の偵察衛星として政府の情報収集衛星が搭載され、今年度中に打ち上げられる予定です。

「H2A」ロケットをめぐっては、ことし3月に新たな主力ロケット「H3」初号機が打ち上げに失敗した影響が懸念されていましたが、JAXA=宇宙航空研究開発機構は共通する部品の検査を強化するなど対策を講じたうえで、次の47号機を来月以降に打ち上げることを明らかにしています。