奄美大島 宇検村 孤立集落とのチャーター船を一日2便運航へ

梅雨前線の影響で、記録的な大雨となった奄美大島の宇検村では6つの集落の300人以上が孤立した状態が続いていて、村では23日から孤立した集落と中心部を結ぶチャーター船を一日2便運航することを決めました。

奄美大島では瀬戸内町の古仁屋で降り始めからの総雨量が565.5ミリと平年の6月・1か月分のおよそ1.4倍に達するなど、記録的な大雨となりました。

この大雨で、宇検村では崖崩れや倒木の影響で県道などが通行止めとなっていて、6つの集落であわせて228世帯365人が孤立した状態が続いています。

こうした中、22日午前9時半には、宇検村役場がチャーターした漁船が孤立した平田地区などに向けて支援物資を乗せて出発しました。

船は30分ほどで平田に到着し、発電機やガソリン、そしてカップめんを港に降ろしました。

そして、村の担当者が、住民に、県道の復旧の見通しが立っていないことから住民が買い物などに行くことができるよう、村の中心部を結ぶチャーター船を23日から一日2便運航することなどを説明しました。

住民の74歳の男性は「道路の寸断が心配です。冷凍庫の食料があと1〜2日は持つと思いますが、停電で冷凍庫も使えなくなるのが困ります」と話していました。

また、86歳の女性は「昭和47年にUターンしてきて、こんなことは初めてで怖かったです。あかりがないからラジオを聞いていました」と話していました。