鹿児島読売テレビの情報番組 タマネギの糖度を偽って放送

鹿児島読売テレビの情報番組で新タマネギについて特集した際、砂糖水を使ったり水を加えたりしてタマネギの糖度を偽って放送していたことがわかりました。

鹿児島読売テレビは、ことし2月24日に放送した情報番組「かごピタ」で新タマネギについて特集しました。

鹿児島読売テレビによりますと、特集では新タマネギと普通のタマネギとの糖度の違いを測定器で比較した映像を流しましたが、普通のタマネギについては、タマネギを使わず砂糖水を測定した数値を紹介していました。

一方で、新タマネギについては、加熱したものの糖度も紹介していましたが、測定では糖度が高くなりすぎたため、水を加えた数値を放送していたということです。

番組の特集は子会社が制作したもので、ことし3月に社内から「問題だったのではないか」という指摘を受け、関係者への聞き取りなどを進めた結果、数値の改ざんが明らかになったということです。

番組の担当者は社内の聞き取りに対し「インターネットなどで調べた一般的な数値に近づけるために行った」などと説明しているということです。

番組では、3月31日の放送で不正確なところがあったとして、改めて測定し直したうえで放送の内容を訂正しおわびしていましたが、糖度を偽ったことについては説明していませんでした。

鹿児島読売テレビは4月に関係者を処分したとしていますが、対象者や処分内容については個人が特定されるとして明らかにしていません。

鹿児島読売テレビの小林暢慎編成局長は「担当者の責任が欠如していた。社員教育の徹底を図り、再発防止に努めていく」と話しています。