乳児 食事後死亡 姶良市 ガイドライン徹底を保育施設に通達

姶良市の保育園で乳児がすりおろしたりんごを食べたあと死亡した事故を受けて、姶良市などは、離乳食が終わる時期までは加熱して提供することなどを定めた、保育事故を減らすための国のガイドラインを徹底するよう保育施設に対して通達しました。

姶良市の「興教寺保育園」では、生後6か月だった女の子がおやつとして出されたすりおろしたりんごを食べたあと、窒息状態になって意識不明の重体となり、1か月余り後の先月28日に死亡しました。

事故を受けて姶良市は、今月5日に保育園の対応などを調査し再発防止策を検討する検証委員会を立ち上げた一方、およそ50か所ある市内の保育施設に対し、保育事故を減らすための国のガイドラインを徹底するよう通達しました。

このガイドラインは2016年に定められたもので、子どもにりんごなどの果物を与える際の参考として、▽固さや切り方によっては詰まりやすいことや、▽離乳食が終わる時期までは加熱して提供することなどが挙げられています。

県内では鹿児島市でも、市内のおよそ360か所の保育施設に対し、ガイドラインを徹底するよう通達したということです。

国は姶良市のほか、愛媛県などでもりんごなどの果物を食べて窒息するケースの報告が相次いだことから、先月、全国の自治体に対して改めて取り組みの徹底を求めていました。